よっしー社長の記事

拝啓デール・カーネギー様へ。友達のいないうちの社員を救ってあげてください。

「社長、友達の作り方が分かりません。友達ってどうやって作るんでしたっけ?」

これが今朝一番にうちのS君からかかってきた電話の内容でした。

これに対して僕は心の中ではこう思っていました。

遂にこの日が来たかと。

カーネギー先生の出番が来たのかとーーーー。

正直日本の中でも、僕ほどカーネギー先生の恩恵にあずかってきた人間はいないと思うんですよ。

やってきましたからね。マジで。

そんなわけで、S君の為だけにこのブログを書きつつ、まずS君の人となりを伝えたいんだけど彼はマジで頭いいやつなんですよ。

うちの会社で、社員としては最年少なんですけど、自分の意見をしっかり考えることが出来ており、僕が思いつかないようなことをヒョイと出してくる素晴らしいやつなんです。

そんな彼が弱音を吐いちゃってるんですよ。きっと自分の頭で考えられるがゆえに、回答が出ず、あきらめムードになってしまったのではないかと僕は考えました。

売れざるをえない男 miyaさん

この話を聞いて真っ先に思い出したのが、僕が人と仲良くなる方法を学ぼうと思ったあの夜の”多国籍バー独り占め”事件でした。

僕は、新築住宅を建てるための住宅用地探しがメインのお仕事をしてるんですけど、お付き合いのある住宅会社の中に多国籍バーがめっちゃ好きな会社があったんですよ。

僕も多国籍バーに何度もつれていかれるようになり、だんだん慣れてきてはいたのですが、コミュニケーションにはめちゃめちゃ苦労しましたよね。

だって、日本語しゃべれない女の子めっちゃ多かったんですもん。

そんな女性が隣に来た日には、どうしゃべっていいか全くわからず、とにかくお酒を注いでくる女の子に「俺はお酒は飲めないんだよ。コーラとかがいいんだよ」と伝えるためにGoogle検索をしてはカタコトの英語で伝えるか、日本語がしゃべれるベテランさんについてタガログ語を勉強し「Bigyan mo ako ng tubig(お水下さい)」と必死で伝える苦痛の時間を過ごしていました。

この多国籍バーに一緒に行く人たちの中にmiyaさんという人がいました。

この人は、当時40代後半くらいで、住宅営業として非常に優秀らしく年間何棟売ったとか、全国何千人のトップをとったとか、年収が4桁いってるとかいろいろと聞いてはいました。

けど、住宅を売るお仕事と不動産のお仕事ってやってることが違いすぎて分からないんですよ。どんだけすごいのかが。

しかし、ここでmiyaさんが、どれだけとんでもない男なのか目の当たりにすることになったんですよ。

いつも、miyaさんはちょっと冷たい感じでとっつきにくかったのですが、その日miyaさんの横についた女の子はあまり日本語がしゃべれないようでした。

miyaさんが「いつからこっちに来たん?」と聞いても答えられません。

ママさんが見かねて「この子、今日ついたばかり。2hours」

2時間やて。

あほかと。

僕はそう思いました。

あほなのかと。

恐らく英語は喋れるんでしょうが、miyaさんはどう見ても英語は話せそうにありません。いかに営業スキルがあろうと、家を売る能力が高かろうとどうもならない。日本に来て2時間の女の子をお店に出すのもどうかと思いますが、これは厳しい戦いになるとしか思えませんでした。

心配した周囲の部下や同僚たちも見守るしかできませんでした。

しかし、その時miyaさんはしっかりとその女の子の目を見て、両手を耳の横にもっていき、こう言ったのです。

「ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ」

周囲は一瞬の沈黙の後大爆笑の渦に巻き込まれました。

周囲の女の子や同僚の人たちもみんな周りにいた人は大うけでした。

そのあとは、本来他の人の相手をしなければならない女の子まで、「miyaさん、miyaさん」といって話しかけてきます。

気が付いてみるとmiyaさんを中心に女の子が集まっており、僕らは完全に添え物扱いとなっておりました。

完全な独り占め状態です。

これを見たとき、僕は思いました。

この人は売れる

一見、ペロペロで笑いを取ることと仕事には何の関係もないように思いますが

そして僕自身も何がどう関係しているのか全くもって分かりませんが

ただもう、とにかく、この人は売れる、売れざるをえない人だ。

そう確信したのです。

弟子入りとカーネギー先生との出会い

この事件から僕は人を惹きつける秘密を知りたいと思いmiyaさんへの弟子入りをすることにしました。

しかし、この人はとんでもない天才気質であり、お話をしていても、お客様と商談している横についていても、なぜそんなにお客様が惹きつけられるのか僕にはわからなかったんですよ。

僕の得意分野の土地に関しても、miyaさんと商談すると次々決まっていきます。

中にはみんなで土地を見に行き、車から降りた瞬間「ここにします」という人や「miyaさんが勧めるんだから間違いないでしょ」という人が後を絶たない状態でした。

そして、この件に関しては全ての非は僕にあったんですけど、miyaさんのお客様に土地を紹介したら、場所は気に入っていただけたんですが道が狭くないか心配だと言われました。

事前に下見をしていた僕は自信満々で全く狭くないですよ。とお伝えしmiyaさんと一緒に土地を案内しに行きました。

その時、道を間違えて狭い道で田んぼに車落としちゃったんですよね。

僕は、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでこれはもう絶対に決まるわけないと思いました。

半泣き状態のまま、お客様に謝ろうと先に現地に行ってもらったお客様とmiyaさんの所に行くと

「ここに建てます」

と言われました。

miyaさんは笑いながら、

「吉田君、お客さんがあの不動産屋さん道知らないんですね?って笑われよったで」

とイジってきます。

どうやら、miyaさんがフォローしてくれただけでなく、土地も決めてくれたようなのです。

どうしたらそんなことが出来るのか聞いてみたのですが、

「わしはお客さんのためになると思ってしゃべっているだけ。わしで家を建てればええ家が出来てお客さんも喜ぶじゃろ?」

これだけでは、僕のような理解力の無い人間にとっては

「はいぃ?」

と、相棒シリーズの杉下右京ばりのお返事しかできない状態なんですよ。

カーネギー先生。おらに人を惹きつける力を分けてくれ。

分からないことはそのままにできないたちの僕は、本屋さんに飛び込み片っ端から人間関係に関する本を買いあさって行くことになるのですが、その中の一冊が

でした。

原題を見るとHow to Win Friends and Influence People(友人を獲得し人々に影響を与える方法)となっており、これは使えると思って読みふけることになりました。

以下がこの本に載ってる原則なんですけど、

人を動かす三原則
1 どろぼうにも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置く

人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見抜く
6 心からほめる

この辺は特にめちゃくちゃ読みましたよね。なんならスマホのオーディオブックとかがなかったので、朗読CDを買って車で運転中に聞くのはもちろん、新型ウオークマンを買ってトイレの中でも、物件資料を作っている時も、寝ている時ですら聞き続けました。

詳しくは、絶対にこの本買って読んでもらいたいんですけど仕事にもどんどんいい影響が出始めました。

不思議と吉田さんに頼みたい!って人が少しづつではあるんですけど増えて来たんですよ。

ずっと読んでいると、人と会っている時、商談している時なんかにカーネギーさんが僕に語りかけてきてるんです。

「ひろゆき、笑顔忘れてないかい?」

「ひろゆき、あの人の立場に立ってみてはどうだい?」

って言われている気しかしないんですよね。

そんなことを続けているうちに、一部では土地探しといえば吉田といわれるようになり、本来プロである筈の不動産屋さんからまで”土地といえばよっさん”と言われ、土地の相談がやってくるという訳の分からない状態になっていきました。

仲の良い人も沢山出来てきて、仕事を抜きにしてもこいつは親友だと思える人がどんどん増えて来たんですよね。

休みの日に、みんなで遊びに行くことも自然と増えて、中には結婚式に呼ばれて司会や新郎友人として挨拶なんかをすることも出てきました。

仕事も自然と楽しくなり、不動産仲介業者として物件を紹介しに行くというよりもツレの所にダベりに行くという感覚になり、ある会社なんかでは仲良くなりすぎて、社員の休憩室であれ、支店長の机の横であれ、どんなところに僕がいても誰も何も言わないという状況になってしまい、一部で

「ミスター・アンチェイン」(繋がれざる者)

と囁かれるまでになっていました。

好きな人しかわからないかもですが、グラップラー刃牙のビスケット・オリバのことですwww

Googleで検索してみて

Sよ 覚悟を決めろ

最初の相談が何だったのか忘れるほどトリップしてしまいましたが、この本に書いてあることは強力です。

偉くなってしまったmiyaさんも今でも仲良しで、ゴルフにも一緒によく行きます。

しっかりと読んで、それを実行するだけで友達はたくさんでき、仕事も楽しくなってくると思います。

その経験をもとに、S君に伝えたい事は、

覚悟を決めろということです。

君はこの原則を使いこなすことで、近日中に沢山の友人や仕事のパートナー達に囲まれることになるだろう。

そして、僕よりも遥かにセンスのある君は、僕など遠く及ばない素晴らしいレベルに到達し、今朝の相談の内容など悩んだことすらないと思えるほどになってしまうだろう。

ではまず、両目を閉じよ。

パリピの、若輩者の、不動産屋生活3か月目の、前職の職場から離職票を貰い忘れるお前みたいなもんと親友となり、仕事のパートナーとなってしまう人たちのことを偲んで、まずはこの場で黙禱せよ。

そして、最後にこれだけは言っておきたい。

ここまで書いてきた僕は、S君の前途に明るい未来しか見えていません。

今、この瞬間も僕の後ろからカーネギー先生が語り掛けてくれているような気がします。

「お前、この原則読んでないからバツイチになったんじゃない?」

幸福な家庭をつくる七原則
1 口やかましく言わない
2 長所を認める
3 あら探しをしない
4 ほめる
5 ささやかな心尽くしを怠らない
6 礼儀を守る
7 正しい性の知識を持つ

カーネギー先生。。。

すみません。

この原則は今でも大の苦手ですww

日々、精進はしておりますのでこの原則のマスターは少々お待ちください。